「めんどくさい」を脱出するまで。

日常のあれこれを綴る。

父と二人で見た大文字。

お盆も終わりましたね。

ちゃっかり19日まで休みです、ぺこです。

 

昨日は五山の送り火で、京都市内は人が道に出て色々と混雑してました。

 

京都では「大文字」と呼ぶ人が多くて、

私自身あれを「五山の送り火」と呼ぶことを知ったのは

社会人2年目くらいの時です(遅い)。

 

なんだかんだ愛着があるので

このまま「大文字」と呼ぶことにします。笑

 

さて、今年は父と二人でその大文字を見ました。

 

父は最近スマホを買い替えたらしく、

(今よくよくCMしてるアバター作れるやつ)

見ている最中もずっと撮影していました。

 

父が「どれで撮ったら綺麗に撮れんにゃろ」と

いちいち話しかけてきて「知らんわ」と言いつつも

父と二人で大文字を見れたことがとても嬉しかったのと同時に

なんだか不思議な思いでした。

 

何がそんなに嬉しくて不思議だったのか。

 

そもそも私のお盆の思い出は

いつも家族みんなで大文字を眺めることでした。

 

イカを食べながら、蚊取り線香の香り漂う中で

みんなで見る大文字は本当に綺麗で

とても幸せな時だったと感じます。

 

でも、母が3年前に亡くなってからは

家族のイベント自体が減ってしまい、

毎年家族で過ごしてきたお盆も

今年は家族バラバラで過ごすことになりそうでした。

 

まあ私もいい大人なわけで、もちろん姉弟もそう。

私以外、各々もろもろの都合で夜は家にいられないとのこと。

 

父も「別になんなとやるしみんな好きにしたらええで。」

と言って午前中から出掛けてしまったので、午後には実家で一人に。

私は寂しいと思いながらも次の日は予定があるので

夕方から自分の家に戻ることに。

 

だけど、帰り道家族連れを見かけ、

どうしても昔の楽しかった思い出が蘇って

とても苦しくなりました。

 

途中で引き返して、実家の仏壇の前で

「一人は苦しいなぁ」とぼやいて

少しして帰ろうと表に出たら

ちょうど父が帰ってくるところでした。

 

「帰ったんちゃうの?」と聞かれたので

「トイレ行きたくなって帰ってきた」と変な嘘をつく私。。。笑

結局父と二人で家で夜ご飯を食べました。

 

スーパーで買ったお寿司と缶ビール。

すごくすごく美味しかった。

 

そのあとは前述に戻るという感じ。

 

あのまま家に帰ったら、父は本当に一人でお盆を過ごしていたんだなと考えると

引き返してきてよかったと心底安心しました。

 

きっとこんなことを言うと笑う人もいるかと思いますが、

もしかしたら母が私にそうさせたんじゃないかな~って。

 

「お父さんを一人にしてあげんといて」

「お母さん帰らなあかんからちゃんと見送ってな」って。

色々強く想ったんじゃないかなって、私は思うんです。

 

父も私がいて嬉しかったかな、

そんなことを考えながらにこにこと家路に就きました。

 

こうやって、「当たり前」だったことが

いつの日か当たり前でなくなること、

母がいなくなったときに何度も気づいたから

どんな小さなことでも、大切に大切に

毎日を噛みしめて生きていきたいです。

 

まだまだこれからだ。

 

でもとりあえず、

今日はここまで。